今回は、営業・接客業界からまんまる薬局へ入社されたボランチの深谷まりさんへのインタビューです。
完全未経験である医療の領域になぜ挑戦するのか、心の奥にある熱い思いをお話しいただきました!
Q1.なぜ医療で「誰かをサポートしたい」?
父が受けた医療がきっかけで、この思いが生まれました。
ある日突然、父が余命宣告を受けたんです。そして、父のふるさとであるイギリスで残りを過ごしたいという気持ちを尊重し、残りの時間をイギリスで過ごすことに決まりました。
ですが、それを実現するにはいくつもの壁がありました。
- イギリスでの病院の手続きの仕方は?
- お父さんを飛行機に乗せられるの?
- 誰に何をきけばいいの?
当時の私は、何が分からないことなのかも分かりませんでした。
でも、無事に父はイギリスの病院で医療を受けることができました。さらに、余命宣告を受けたときの落ち込んだ状態から、父が余命宣告される前までやっていた趣味である詩作を再開するまでにいたりました。
医師・薬剤師・看護師・カウンセラー・親戚、たくさんの方に助けていただきました。
この実体験から、「医療で誰かをサポートしたい」と強く思ったんです。と同時に、医療関係の仕事をこれまでやったことがないので、いざ踏み込むとなると不安もありました。
Q2.不安がある中で、なぜまんまる薬局を選んだ?
完全未経験から医療へ挑戦されている麻衣さんのことを知ったからです。
素直にいうと、初めはすごく躊躇しました。
いざ医療系の求人を見てみると、資格がいらない職種は医療事務しかなく、誰かのカウンセリングをするにも資格が必要と書かれています。
何をするにも医療で誰かの力になるには、資格が必要だと知り、「医療で誰かをサポートする」ことは難しいことなんだなと気づかされました。
医療で自分が輝けるところはなさそうだから、接客か営業に戻ろうと思ってたとき、一般事務の求人でしたが、ちょっと面白そうな薬局を見つけました。
その薬局について調べてみたら、ボランチという職種があることを知り、そこでボランチとして紹介されていた麻衣さんを見つけました。
繰り返し読むうちに、患者さんと接することができるし、資格もいらないし、「もしかしたら、わたしでも医療で誰かをサポートできるかも…」と思いました。なにより、ボランチに管理栄養士の方が多い中で、ラウンドワンの店員からボランチになったというのが勇気をくれました。ボランチのリーダーを務められているということも、私が医療業界へ踏み込む勇気になりました。
もう一人、勇気をくれたのは父でした。
"病気になったけど、できないわけではない。 時間をかければ僕にもできることがある。 だからやってみよう。 時間がかかってもいい。"
という一首を、父が再び詩を書き始めたときに残してくれました。
病気が進行するにつれて、一人で出来ることが少なくなってきた父が残してくれた詩なんです。
この詩を読み返すたびに、挑戦することが大事。最初から出来る/出来ないは関係ない。それができるようになるまで、いくら時間がかかってもいいから、やってみることが大切だと思い返されます。
麻衣さんという先輩ボランチの軌跡と父の詩のどちらも欠けてしまっていたら、まんまる薬局に応募することは出来ませんでした。
Q3.ボランチはどう?
父のふるさとであるイギリスの病院で医療を受けられるようにするために、どうすればいいのか分からないことだらけだった私を、助けてくれた方々がやってくれたことと、ボランチに通じるものがありました。
たとえば、ケアマネさんや医師と情報をシェアする機会があると、「裏側でこういう感じで動いてくれてたんだ…!」と分かったり、まずは一緒に相手が分からないことをヒアリングしてみて、一緒に解決するためには私が何をできるか考えるときに「あのとき、これをやってもらってたのか!」と分かってきました。
当時はパスを出してもらっていましたが、ボランチではパスを出すことができる立場です。自分には分からないことでも分からないです、で終わらせるのではなく、パスを出す先が相応しそうな人を調べ、パスを適切につなげてあげることが患者さんにとって助かることなんだと思います。
私はそうでしたし、私が聞いた人はみんなパスをつないでくれました。
私もパスをつなげるボランチになりたいです。
Q4.目指しているボランチ像は?
もちろん、医療に飛び込む勇気をくれた麻衣さんのような道を切り開くボランチです。
具体的には、患者さんと医療をつなぐだけでなく、今のまんまるメンバーとさまざまな経験/キャリアを持ったこれから来られるまんまるメンバーもつないでいきたいです。
まんまる薬局がこれから大きくなると新しいメンバーが増え、その中でも未経験の方も増えてくると思います。でも、いまのまんまる薬局のクオリティを保ったまま広げるには、私が一人で思ってても意味がありません。だから皆の力を借りていいチームを作れるようにつないでいきたいです。
また、未経験のボランチだから出せる味もあると思います。いろんな視点を借りて、より良いまんまる薬局にしていくためにも、未経験でボランチになるハードルを私”も”下げていきたいと思ってます。
株式会社hitotofromは、
"あなただけがしてきた経験が生きる職場なんだよ。 自分らしさが尊重される場所なんだよ。"
と、この記事を読んでくれている方に伝えたいです。