今回は創業メンバーの竹内さんへのインタビューです。
創業時のエピソードやまんまる薬局が提供していきたい価値、今後も患者さんから求められる薬剤師像についてお話いただきました!
薬剤師としての専門性をより活かせると考え、在宅も出来る薬局を選ぶ
まんまる薬局の立ち上げに関わる
早速、伺っていきます!
Q1.竹内さんから見る立ち上げ期のまんまる薬局は?
まんまる薬局の立ち上げに関わった竹内さん。
初期メンバーとしてまんまる薬局と共に歩んできた竹内さんだから思うまんまる薬局についてお話いただきました。
まんまる薬局の立ち上げに参画しようと思った理由は何でしたか?
自分たちの理想を自分たちで作っていくことに魅力を感じたからです。
患者さんに対して最適なサービスを提供するために、薬剤師を中心とした在宅に特化した薬局を作りたいなぁと。
でも最初は患者さんの数は20名にも満たなかった状態でした…。
はじめは信頼関係を築くところからスタートしましたが、不思議と不安はありませんでした。
新しくスタートすることに対してのワクワクの方が強かったからです。
松岡さんにお声がけいただいたのがきっかけでしたが
- 在宅で薬剤師が活躍する環境を作りたい
- 薬剤師の地位を向上させたい
このような思いから、立ち上げからやらせてほしいとお伝えし参加させて頂きました。
Q2.これまでのまんまるキャリアの中で印象に残っていることは?
全て0から作っていく中で、苦労だらけでした。
その中でも印象に残っていることは、私たちがこれまで目指し、提供してきたサービスの質が自分たちが想像していたより高いものだったと思えたことです。
私たちの中では、当たり前だと思っていたことが多くの方から感謝され、自然と自信に繋がりました。
私たちは0から作ることが多く、自身の考え方や行動力に大きく影響を受けることがあり、薬剤師としてだけでなく、人間的にも成長したのではないかと感じています。
薬を渡して終わりではなく、在宅の価値として患者さん宅に入って患者さんの生活状態を見て、薬剤師が自ら提案するスタイルがまんまる流です。
これは常に向上して、進化していこうという姿勢だからこそであり能動的に動くことで初めて得られた成果だと思っています。
患者さんに価値を感じて頂けている部分に、0から関われていることは私の人生の中でも大きな財産となっています。
Q3.まんまる薬局の存在意義は?
薬局業界に切り込んでいく在宅薬局です。
薬局業界で新しい取り組みだとしても、患者さんのためになるなら恐れず全力で取り組める薬局であることだと思います。
たとえば、ケアマネージャーの方が医師・看護師・ヘルパー・医学療法士の方々と開催されているサービス担当者会議というものがあるのですが、なぜか薬剤師だけは呼ばれていないことがありました。
原因を掘っていくと、「薬剤師は呼んでもどうせ来ない」、「忙しいからって断られそう…」という理由から呼ばれないことが多かったのです。
薬剤師は呼んでもらえる存在になっていないということに直面をしました。
実は医師の中には薬に関することは薬剤師に任せたいと思っていらっしゃる方も多くいるのですが、ケアマネージャーさんには認知がされていない。
そこで、これらのことを薬剤師自身がやっていくべきだと感じました。
- 薬剤師の存在感を高めること
- 薬剤師の存在意義を自ら発信していくこと
- 薬剤師を正しく認知してもらうこと
Howのどのようにやっていくか?の部分は、まず私たちの中で言語化し、それを発信していくことで、これからの新しい在宅訪問の形が見えてくると思い、まんまる薬局では発信に取り組んでいたりします。
Q4.竹内さんの仕事へのこだわりと描いている今後は?
責任と持つこと、これに尽きるのではないかなと思うぐらいこだわっています。
薬剤師として専門的な意見を伝えることを意識しています。
「そこは先生が決めてください」というスタンスではなく、必ず自身の意思を持って発言をするようにしています。
これによって、最近では意見を求めてくれる医師、看護師さんが増えてきました。
海外では医薬分業が当たり前に行われています。
診断は医師、処方は薬剤師というのは日本で実現するには、まず薬剤師が責任を持って提案するというのが求められるのではないかと考えています。
Q5.実現したいことは?
- ボランチの地位確立により在宅に興味がある薬剤師のハードルを下げたい。
- 大きな病院の薬剤部と連携し、入院⇄在宅間での情報共有を行いたい。
- 他の薬局との連携をとり、在宅を広めたい。
- 個人的にはケアマネージャーや管理栄養士の資格をいつかはとりたい。
こんな感じですかね〜
この業界はマニュアルというものが合ってないようなものです。
というよりも、患者様の状態によって変わるので、マニュアル化することは難しいという側面が強いです。
まんまる薬局が目指すクオリティが高いサービスを提供するために必要なことという視点を常に持っていきたいです。
そしてマニュアル化できるところはして、それ以外の部分は薬剤師が作っていくという発想が大切だと思っています。
ピッキングのように、薬剤師ではなく非薬剤師でもできるような業務が増えてきました。
結果、薬剤師の数は減ってきます。
そのため価値提供ができる薬剤師だけが残っていくと思っていて、その価値ってなんだろう…と、日々考えています。
選ばれる薬剤師と選ばれなくなる薬剤師の二極化が進むとも考えています。
まんまる薬局の薬剤師としてどんな価値を提供していくのか?は重要なテーマだと思っています!