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「薬剤師としての可能性を広げたい」- 薬局未経験から在宅へ挑戦中の2児ママ薬剤師

新卒でCRC(治験コーディネーター)としての経験を経て、2024年10月にまんまる薬局へ転職し、現在は2人のお子さんを育てながら、調剤未経験から在宅へ取り組む薬剤師として活躍されています。

今回は調剤未経験からスタートして成長してきた道のり育児と仕事の両立術や職場のサポート体制、これからの目標や転職希望者へのメッセージを深掘りしました。

未経験やブランクを抱えていても、新たなステージにチャレンジしたい方にとって、大きなヒントが詰まった内容となっています。

調剤未経験からの挑戦

ーーまんまる薬局に入社する前は治験コーディネーターとして活躍されていたとのことですが、薬局薬剤師の経験はなかったそうですね。不安や戸惑いはありましたか? また、入社を決心したきっかけを教えてください。

理紗子さん実習以来、調剤の現場に入るのは初めてだったので、正直不安は大きかったです。大学卒業後は治験コーディネーターとして働いていて、調剤に関する知識はかなり抜け落ちているなと感じていました。自分が周りの迷惑にならないか、きちんと知識をアップデートしていけるかどうかが心配でした。

転職先を探す際に「在宅医療をやりたい」と明確に思っていたわけではないのですが、転職エージェントの方から「面白い取り組みをしている在宅薬局があるよ」と紹介いただいたのがまんまる薬局でした。実習で個人宅への在宅訪問を経験したことはあり、在宅は患者さんと密に関わったり地域貢献ができる点に魅力を感じていました。実際に見学に行ったとき、社内の雰囲気が柔らかくて「あ、この薬局なら頑張れそうだな」という印象を受けて入社を決めました。


治験コーディネーター時代との違い

ーー治験コーディネーターと薬局薬剤師の仕事で、大きな違いは何でしょうか? とくにやりがいの面で感じることがあれば教えてください。

理紗子さん:治験コーディネーターは、基本的に医療行為には立ち入れない立場です。たとえ私が薬剤師資格を持っていても、患者さんへの薬学的アドバイスなどは医師や薬剤師に確認してから伝えるという流れが基本でした。そこがもどかしく思うことがあって、「薬剤師なのに、この専門的知識をフルに活かせないのは惜しいな」と感じたのが転職を考えた理由の一つです。

今は薬剤師として自分で薬学的な判断をしたり、患者さんに適切な情報を直接お伝えしたりできる点に大きなやりがいを感じますね。もちろん責任も伴いますが、医師や看護師などと連携しながら自分の判断や提案を活かせるのは、大きな魅力です。

ーー前職での経験が現在に活かされていることはありますか?

理紗子さん治験コーディネーター時代は、患者さんへの言葉選びやコミュニケーション面で鍛えられました。病状や治験薬について正確な情報を伝えるだけでなく、患者さんが不安に思っている部分を汲み取り、分かりやすく説明する必要がありました。その経験は、在宅で患者さんと接する今の仕事にも通じるところが多いです。

また、治験ではプロジェクトを円滑に進めるために、医師や看護師、薬剤師など多職種との情報連携が不可欠でした。今も医療チームの一員として活動する際、スケジュール管理や連携面でのノウハウが非常に役立っています。


未経験からスキルアップするために工夫していること

ーー調剤未経験で入社されて、最初は苦労されたことも多かったのではないでしょうか。学ぶうえで意識したことや、特に役立った工夫を教えてください。

理紗子さん:いまもそうですが、メモを取って要点だけ整理することをこまめにやっています。ピッキングや監査において確認すべき項目、先発・後発医薬品の有無、患者さんごとの注意点など。メモをまとめた要点を繰り返し見返すことで記憶にも残りやすく、調剤のスピードや正確性が少しずつ上がってきたと思います。

訪問に関しても、患者さん一人ひとりの情報をしっかりメモして「次回訪問時にはここを気をつけよう」と振り返るようにしています。サマリーやレポートだけでは把握しきれない生活背景もあるので、自分なりに補足しておくことが大切だと感じています。


仕事と育児の両立

ーー2人のお子さんを育てながらのお仕事とのことですが、育児と仕事を両立するうえで工夫している点や大切にしていることは何ですか?

理紗子さん「仕事の時間は仕事に集中、子どもと過ごす時間はしっかり向き合う」とメリハリをつけるよう意識しています。子どもといるときにはスマホを見ずに話を聞いたり、遊びに付き合ったりして子どもの気持ちに向き合うことを大事にしています。

ただ、タイムマネジメントの部分ではまだまだ工夫の余地があるなと感じていて、家族の協力が必須ですね。「頼れるところは頼る」というスタンスで、家族に協力してもらいながらです。

ーーまんまる薬局の環境やサポート体制で助かっていると感じる点はありますか?

理紗子さん:まんまる薬局は、スタッフ同士がとても協力的です。私の場合、18時30分が定時で、18時50分には保育園のお迎えに行かないといけません。定時直前に時間がかかってしまう業務を始めたときも「もう大丈夫ですよ、お子さん迎えに行ってください!」と声をかけてもらえるのは本当に助かります。

どうしても処方箋が立て込んでいて作業が多いときも、先輩や同僚が「ここはやるから大丈夫」とサッと手を貸してくれることが多いんです。気軽に「助けてください」と言える雰囲気があって、皆さん明るく前向きなのがまんまる薬局の魅力です


未経験から在宅薬局の薬剤師を目指す人へのメッセージ

ーー理紗子さんのように調剤未経験、あるいはブランクがあっても薬剤師にチャレンジしたいという方に向けてメッセージをお願いします。

私自身、薬剤師としての実務経験がほぼない状態で飛び込んだので、「本当にやっていけるかな」「薬剤師としてちゃんと役に立てるのかな」という不安は大きかったです。でも、まんまる薬局は個々の技量やライフステージに合わせてキャリアを考えてくれるので、思い切って挑戦してみてよかったと心から思います。

まだまだ戸惑うことも多いですが、頼れる先輩がたくさんいて常にサポートしてくれるので心強いですね。もし未経験やブランクに不安を感じている方がいたら、怖がらずに一歩踏み出してほしいです。私も引き続き学びながら頑張っていきたいと思っています。


最後にインタビューを通して

調剤未経験という大きなハードルを乗り越え、在宅医療にも積極的に取り組む理紗子さんの姿は、同じようにキャリアチェンジを考える方にとって大きな励みになると思いました。

前職で培ったコミュニケーションスキルをまんまる薬局でも活かし、育児と仕事を両立しながら、薬剤師としての専門性を高めていく様子が印象的でした。まんまる薬局の温かい職場環境が、その挑戦と成長を支えていることも伝わってきます。今後ますます活躍の場を広げていく理紗子さんの歩みから、私たちも多くの学びを得られるのではないでしょうか。