今回は、真依子さんへのインタビューをもとに、リモートワークの実情やまんまる薬局の魅力、今後の展望について生の声をお届けします。
「在宅」を軸に新たなキャリアへ
ーー2023年10月にまんまる薬局へ転職されてから1年が経ちましたが、率直な感想はいかがですか?
真依子さん:私は以前、大手調剤薬局で施設在宅にも携わっていたのですが、「施設在宅」と「個人在宅」ってやはり全然違うなと実感しています。大手の会社では最初から仕組みやルールがきっちり決められており、その中で「どうすればうまくやれるか」を考えて行動していました。
でも、まんまる薬局は“自分たちで作っていく”というスタイル。最初から整った体制に沿うのではなく、“どう作っていくかをみんなで考える”ところが大きな違いだと感じています。
薬剤師がリモート?思わぬチャンスへの挑戦
ーーなぜリモート勤務という働き方を選んだのでしょうか?
真依子さん:私も薬剤師がリモートで働くなんて想像していませんでした。だからまんまる薬局から「リモート勤務もあるよ」と聞いた時は、「こんなキャリアの形があるんだ」と驚いたんです。でも逆に「やってみたい!」という気持ちが強くなって。実際に挑戦してみると、子育てとの両立や自分の時間の使い方が格段に良くなりました。
週3リモート・週2訪問の働き方
ーー週の半分をリモートで働くようになって、生活や仕事の面で変化はありましたか?
真依子さん:今は週3日をリモート、週2日を訪問や出社のカタチにさせていただいております。おかげで子どもを保育園に送り迎えするのがすごく楽になりました。自宅からパソコンを立ち上げればすぐ仕事を始められるので、朝もぎりぎりまで子どもと一緒に過ごせるんです。育児と仕事を両立したい私にとっては、本当にありがたい働き方ですね。
ただ、リモートで在宅業務をしていると、現場の空気感をどうキャッチするかが課題になることもあります。現場がすごく忙しいとメールやチャットの返事がすぐ来ない時があるので、「今こういう状況なのかな」と想像しながら動いています。出勤日が週2回あって直接やり取りできると、リモートでも連携がスムーズになります。
目指すのは「家の近くで、柔軟な働き方」
ーー今後のキャリアについては、どのように考えていますか?
真依子さん:いずれは家の近くで働き続けられるのが一番いいな、と思っています。リモートという働き方を続けながら実際の訪問でも経験を積み、提案だけでなく「行動に落とし込む」ことをどんどんやっていきたいですね。現在の6店舗は家から遠目ですが、これから店舗を拡大していく候補地域は家が近かったりするので、期待しています。
まんまる薬局の魅力と「ボランチ制度」
ーーまんまる薬局の魅力はどんなところに感じていますか?
真依子さん:やはり「個人在宅といえばまんまる薬局」と言われるくらい、個人宅の在宅に力を入れているところが大きいです。多職種連携の仕組みづくりや、「ボランチ制度」というサポート体制も整っていて、2人でもまわりきれる体制を実現しています。これはなかなか他社にはない仕組みだと思います。
また、患者さんが「こんなことも薬局がしてくれるんだ!」と驚くような対応ができるのも、まんまる薬局の強み。何か新しいアイデアが出ても「じゃあやってみよう」とすぐにOKをもらえて、患者さんのために柔軟に動けるのがすごく魅力的です。
個人在宅での多職種連携
ーー実際に患者さんのお宅に訪問する際は、どのように連携しているのでしょうか?
真依子さん:例えば、施設だと基本的に看護師さんから情報を集めることが多いんですが、個人在宅だとケアマネさんや訪問看護、あるいは同居のご家族と直接連絡をとらなければならない場合もあります。担当する会社や立場がバラバラなことも多いですが、いろいろな職種が連携できるように、私たち薬剤師も積極的に提案して調整していくんです。これが意外と面白いし、やりがいでもありますね。
ーーボランチの方と一緒に回るときの連携は?
あります。ボランチの方と移動中や次の患者さん宅に向かう間に、「この患者さんの様子はどうだった?」と情報共有したり、次の訪問先への段取りを話し合ったりしています。すぐに相談できる相手がいるのは心強いですね。
2025年問題に向けて
ーー2025年問題(団塊の世代が後期高齢者になる)を迎えるにあたり、どのように考えていますか?
真依子さん:在宅医療の需要は間違いなく増えていくと思います。薬局としては、そこにうまく対応できるところこそが大きなチャンスを得られるはず。医療費の抑制という面でも、ジェネリック医薬品の活用など、薬剤師が果たせる役割はまだまだ大きいと思うんです。多職種で連携して医療費負担を下げつつ、患者さんの生活の質を上げる――そういった取り組みに薬剤師が貢献できるよう、これからも発信を続けたいですね。
「失敗しても挑戦できる」環境だからこそ
ーーまんまる薬局への入社を迷っている方にメッセージをお願いします。
真依子さん:まんまる薬局は、言ってみれば「失敗しても挑戦できる環境」です。「やってみたい」「新しいことを始めたい」と思っている方にとっては、すごく良い場所だと思います。
薬剤師として一通りの経験を積んだあと、「もっと自由に患者さんへアプローチしたい」「在宅を思い切りやってみたい」という人には特に向いているはずです。管理薬剤師の広大さんも、1人ひとりを信頼して任せてくれるので自分の裁量が大きいんですよ。必要なときにはしっかりサポートもしてくれる、そんなバランスの良い会社だと思います。
最後に:インタビューを通して
真依子さんのお話からは、まんまる薬局の「自ら体制を作り上げていく」風土や、多様な働き方が歓迎される寛容なカルチャーが見えてきました。リモートワークの可能性にチャレンジする姿や、個人在宅の現場で多職種連携を実践する中で感じるやりがいは、多くの薬剤師にとって新たなキャリアのヒントになるのではないでしょうか。
もし「調剤薬局で在宅に携わりたい」「自由度の高い環境で患者さんに寄り添いたい」と考えている方がいれば、ぜひまんまる薬局を検討してみてはいかがでしょうか。真依子さんのように“子育てと仕事の両立”も実現しやすい職場環境が、ここには整っています。
まんまる薬局は、これからも患者さんファーストの視点と柔軟な働き方を軸に、在宅医療の先駆けとして成長し続けていけると確信しました。