今回は、ボランチの具体的な業務の内容や1日の流れをご紹介します。
- 医療に興味があるけど資格がないと働けないのかな
- これまで医療の仕事に関わったことないけど戦力になれるかな
- 迷惑をかけずに働ける環境なのかな
このような疑問も解消するために、現役ボランチである深谷さんにインタビューをさせていただきました。
Q1.ボランチとは?
まず「ボランチ」という言葉を聞いたことがありますか?
ひとことで言うなら「現場アシスタント」に近いと私は思ってます。
サービスを提供させていただいている患者さんと薬剤師とバックオフィス、そして地域ともパスをつなぐ役割を担っています。
サッカーのボランチのように、各チームメンバーに適切に「パス」を出してサポートする役割です。
たとえば、会計に関する質問があればバックオフィスにパスを出す。
薬剤師が忙しいときは、代わりに患者さんの家族の質問を受けるなど幅広い業務を担当します。
ボランチの仕事は単に薬剤師のサポートをするだけでなく、服薬指導が適切に患者さんに理解されているか確認したり、薬の飲み忘れを防ぐ工夫を提案するなど薬剤師の「壁打ち相手」としても重要な役割を果たします。
患者さんからの目線だけでなく、患者さんのご家族の目線からも薬剤師にフィードバックを提供することもボランチの大切な役割です。
Q2.午前中の業務は?
ボランチの1日は、朝のミーティングや調剤サポート、在庫管理など、さまざまな業務からスタートします。
ボランチの仕事は出勤後すぐに始まります。
まずGoogleカレンダーを開き、1日の訪問ルートを確認します。
その後、薬の準備や携帯・Wi-Fi、訪問に必要な備品を準備し、薬剤師とともに薬のダブルチェックを行います。
すべての準備が整ったら、薬を車に積み込みます。
最初に訪問する患者さんのお宅に電話をかけ、到着時間を確認します。
訪問前に患者様にお電話をするのはボランチにとって大切なお仕事です。
お電話の対応は顔が見えないので、明るく大きな声で話す事を心がけています。
1件目の訪問先へ向かう途中、薬剤師とその日必要な情報について車内でミーティングを行います。訪問時間の目処も立てつつ、準備を整えます。
お薬を届けて終わりではなく、その人の生活の一部に深く関わりを持ちます。
患者さんの事についてサポートする為に色んな角度から話し合う必要があります。
薬の管理は今のままで良いのか、服薬コンプライアンスはどうか、自分が患者さんの家族だったらどう思うか?といったさまざまな視点を持って話し合うことが大切だと思っています。
現場では、薬剤師さんが投薬をスムーズに行えるようにサポートします。
訪問後は、車に戻って書類の確認や次の訪問先への準備を行います。
2件目の患者さんへの電話連絡もこのタイミングで行います。
2件目の訪問も同様に、薬剤師と車内でミーティングします。その場でサマリ入力を行い、情報を共有します。
午前中は6~8件ほどの訪問が完了し、13時頃に業務がひと段落することが多いです。
Q3.午後の業務は?
午後の訪問に備えて、昼休みを取り体力を回復。
そのまま外食に行くこともあります。
午後も午前と同様、7件ほどの患者さん宅を訪問します。
1日を通じて、13件ほどの訪問を行います。
1日の業務が終了したら、車の片付けや書類の整理を行い、翌日の準備に備えます。
このような1日を通して…
ご自宅への訪問、血圧測定、記録のサポート、お薬セットのダブルチェック、次回訪問日の確認…とボランチはタスクがたくさんあります。
現場では薬剤師さんが服薬指導をスムーズに行えるようにサポートします。
私のように、もともと人とお話しをするのが好きな方は、患者さんやご家族の方とコミニュケーションをとる機会が多いので、楽しく感じる仕事だと思います。
それが結果として、信頼関係に繋がることも多いのでボランチとしてのやりがいにもつながっています。
これまで医療の仕事に携わったことがありませんでしたが、想いだけでチャレンジしてみた結果、毎日楽しく働いています。
最初の一歩は勇気がいると思いますが、ぜひ一度見学に来てみてください!