今回は、まんまる薬局のインターンシップに参加された帝京平成大学薬学部の薬学科5年生の諸見里 優さんへのインターンシップ体験談です!
さまざまな薬局のインターンシップに既に参加してきた中で、まんまる薬局のインターンシップから感じたことをお話しいただきました。
在宅医療やまんまる薬局が気になっている方は、ぜひ一読して想像してみてください♪
Q1.まんまる薬局はどうやって知った?
大学の教授にまんまる薬局を紹介していただきました!
父が在宅医療を受けていたので、個人宅での在宅医療に僕が興味を持っていることを教授に話したら、まんまる薬局を紹介してくれました。
「在宅医療」は、僕のパーソナリティの形成に大きく影響しているので、その「在宅医療」に特化しているアツい薬局と聞いたときはワクワクしました(笑)
Q2.インターンシップに参加してみてどうだった?
全体を通してやわらかい感じというか、和やかな感じがしました。
薬剤師のゆうやさんとボランチの麻衣さんが患者さんのお宅に訪問するとき、僕も同行させていただきました。
まず、お二人の患者さんへの応対の距離感・温かさが印象的でした。
「薬局から来ました!」という感じが一切なく、プロフェッショナルな仕事をしながらも、患者さんからしてみたら親戚にいそうな距離感で居心地の良さそうな空間のつくり方がすごいなと思いました。
患者さんのことを大切にしつつも、遠くなりすぎないようにするって大事だと思うんですが、一方で患者さんに近づきすぎても第三者的な視点もおろそかになってしまうと思います。
そこを上手にバランスを取ることで、患者さんにとって心地よいコミュニケーションで、患者さんにとって最適な医療を提供することができ、そのためにまんまる薬局は薬剤師とボランチが二人一組で回られているのかなとも感じました。
他にもなにか感じたことはありましたか?
熱い気持ちを持った人がそのまま熱い気持ちを放ったまま、居られる薬局ってあるんだって思いました。
さまざまな薬局のインターンシップに参加してきて、いろんな方のお仕事の姿を見たときに熱い気持ちで熱量が高い状態で仕事している人は居ても、熱い気持ちを語ってくれる人は居ませんでした。
熱い気持ちを語る場って食事や飲み会だけだと思っていましたが、仕事中でもいつでも熱い気持ちを語ることができるってすごいことだなと思いました。
Q3.なぜ「在宅医療」に関わりたい?
僕のパーソナリティを形成してくれているのは「在宅医療」だからです。
医療について学び始めてから幸せについて考えるようになったのがきっかけです。
まずはアルバイトや飲み会、彼女とデート、友達と遊んだりなど僕が幸せだと思うことすべてやってみました。
その結果、めちゃくちゃ疲れて半年間は37.0~38.0℃の発熱を繰り返してしまいました(笑)
今考えると自分の心や感情と向き合えていなかったんですよね。
このとき父は在宅医療を受けていて、父からも「優、お前はお前のままでいい」と言われていましたが、言葉の意味が理解できていませんでした。
それと同時に、父の症状が悪化していくのが僕でも分かり、一緒に過ごせる時間が短くなってきていました。
同じ空間にいるだけでいいのに、父と2人のときは僕は変に気を遣って話しかけたりしてました。
そのとき「優は丁寧に繕って話してくれるけど、結局なにを言いたいのか分からないよ」と言われました。
このやり取りは父が亡くなる約1ヶ月前で、それまで僕は事なかれ主義で感情に蓋をしていましたが、気持ちを感じないようにするのが次第に難しくなってきて、素直に感情に向き合ったまま行動しようと決めました。
そして、感情にしたがって行動してみたら、変に繕って話しかけるわけでもなく、父を無言で抱きしめてました。
父は僕の無言の表現を受け取ってくれて笑顔になってくれたんです。これで良かったんだなってなりました。
そんな父は意識が朦朧としているなかでも、薬を持って「これ、アクエリアス」とか言って僕たち家族を心配させないようにしてくれたり、意識が鮮明なときには「病気のせいで、俺おかしいけど大丈夫だからね」と僕らに声をかけ続けてくれていました。
そして、目を閉じる直前に一瞬だけ僕の顔を見たときに初めて泣きそうになった父の顔を見たのですが、その直後に目を閉じ、最期は笑顔でした。
僕は、最期までこんなにもかっこいい人から「お前はお前のままでいい」と言われたことを思い返して、初めてこの人を信じられるってなったんです。
それからは、自分はいま何を食べたいのか?あと何分寝たいのか?と心の声をきけるようになり、「(あと5分寝れたら幸せだな・・・)」、あっ!これが幸せか!と気づかされました。
「在宅医療」が父と僕を橋渡してくれました。
Q4.インターンシップを経て何か見えてきた?
自分は誰に何を提供したいのか?考えるきっかけになりました。
まんまる薬局は熱意を持って働かれているばかりで、自分なりの正しさもしっかり持ち合わせていらっしゃる方ばかりです。
自分自身の業務内容も大事ですが、自分は誰に何を提供したいのかは明らかにしたいと思います。
そして、まんまる薬局の和やかな雰囲気から思ったのは、一緒に働く人や環境をこだわりたいと思いました。