ボランチって何?という方に向けて、ボランチの業務をきいてみました。
第1弾は、新卒で健康食品に関わる会社で管理栄養士の資格を生かした働き方をされていて、そこからまんまる薬局に入られたイケメンボランチのいくみさんへのインタビューです!
ボランチとしてバリバリ活躍されているいくみさんの1年4ヶ月のまんまるキャリアは、美しいグラデーションとなっていました。
Q1.まんまる薬局に入る前は?
新卒で入った会社で、そこでは健康食品の営業であったり、健康相談をやっていました。
学生の頃から予防に関わりたいと強く思っていました。そして、管理栄養士の資格も活かせる場所というのを探していて、健康食品の営業が面白そうだと思って新卒で就職しました。
Q2.まんまる薬局へなぜ飛び込んだ?
健康相談を必要としている方に一度しかアプローチできないことにもどかしさを感じていたからです。
健康相談といっても、毎回はじめましての方で2回以上お会いすることはありません。なので、健康相談してくださった方がその後どうなったか分かりません…。
一方、在宅では患者さんのお宅にあがり、自分の目で確認できます。
- 炊飯器だけはあるから、お米は炊いていそうだな
- 水回りをキレイに保たれているから定期的に掃除されている
- ご飯はあまり食べないと仰っていたけど、うどんはたくさん食べてる…
健康相談の時とは違って、今の患者さんの状態に適した言葉を投げかけることが出来そうだなと可能性を感じました。
病院も選択肢にありましたが、入院されている患者さんに対しては定期的に確認できますが、入院中に患者さんの日常が出てくるわけではないと実習の時に思いました。
なので、定期的に健康に困っている方にアプローチ出来そうなまんまる薬局へ飛び込みました!
Q3.飛び込んだ直後はどうだった?
勢いを一番感じました。若いなぁというか(笑)
というのも前職では4年間、ずっと下っ端で後輩がいなかったので、仕事に慣れている人たちしか居ない状態でした。若者特有の勢いだったり、これまでの常識を疑って新しい風を吹かせてやろうとする空気が一切なかったんですよね…。
一方で、まんまる薬局では全員が「やるぞ!」という感じで、キラキラしながら働いていました。正直、薬剤師ってこんなにコミュニケーションとる職業なんだ!とも思いました(笑)
在宅だからこそのコミュニケーション量なのかもしれませんが、ただ薬を渡すのではなく、患者さんにとって分かりやすい言葉で薬の説明をされている薬剤師さんを見ていると、もっと僕らがサポートしないと!となっていましたね。
Q4.具体的なボランチ業務は?
大きく分けるとこの3つです。
- 多職種とのコミュニケーション
- 患者さんに合わせた訪問ルートの決定
- 患者さん情報のインプット
1つピックアップして教えてください!
★多職種とのコミュニケーション
ボランチ業務の中でも特に大事な業務です。
医療従事者の中でもボランチは最も患者さんに近い役割を担っていると思っています。例えば、医療従事者の間で使われる医療専門用語があります。
医師や薬剤師、看護師さんに悪気がなくても、日常で使っている言葉なので、患者さんとのコミュニケーションで無意識に出てきてしまうことがあります。
そんな時、いち早く察知して患者さんに分かる言葉で伝えてあげています。
僕たちは常に患者さんの表情や行動を集中して見ているのは前提で、それを伝えるコミュニケーションが必要です。
今のは患者さんと医療従事者間のコミュニケーション例でしたが、患者さんのペインを抽出し、医療従事者間のコミュニケーションをシームレスにして患者さんのペインを解決する役割も担っています。
実際に患者さんにマッサージが必要そうな時に患者さんに聞いたら、やはり患者さんはマッサージを必要としていて、僕から訪問リハビリの方にコミュニケーションを取りました。そして、リハビリの方に来ていただき、患者さんに喜んでいただきました。
このように自分たちで出来るところ以外もアプローチして周りを巻き込むにはコミュニケーションは必須だと感じます。
Q5.やりがいを感じる時は?
患者さんから感謝をいただいた時です。
僕が初めて行ったお宅の患者さんが片足義足でした。薬剤師さんが薬の説明をしている時にトイレに行きたくなり、義足を履くのを手伝ってあげたり、トイレが終わった後も義足を脱がしてあげたという出来事がありました。
僕からしたら普通のことだったのですが、「薬局さんなのにここまでしてくれてありがとう」と言われました。
別の患者さんのお宅に僕が初めて行った時に急に「まんまるさんいつもありがとうね!」と言われることもありました。その時に、「いつもここの患者さんのお宅に訪問しているのは〇〇さんと△△さんだから、帰ったら伝えよう。僕ももっと頑張らないと…」とモチベーションをもらえます。
僕がボランチとしてやりがいを感じる時は、患者さんから感謝をいただいた時とまんまるメンバーが患者さんから感謝をいただいた時の2つだと思います!
Q6.ボランチに求められるスキルは?
相手に対してどれくらい寄り添ってあげられるか、いわゆる寄り添い力だと思います。
寄り添いと言ってもさまざまな定義があると思います。僕が考える寄り添いは、その人がいま何に課題を感じていそうかを見つけて、それを解決するために周りの人を巻き込んで解決していく力です。
本人も気づいていない課題を気づかせてあげるだけでも、寄り添いまでは到達していないと思いますし、課題を解決する力だけあっても寄り添うという段階にすら行けません。
Q7.これから入る人に伝えたいことは?
準備することは何もない、想いと気持ちがあればどうにでもなる。ということを伝えたいです(笑)
まんまるでの業務は、在宅がメインで人と人とが関わって成り立っていくものなので、どれだけ人に対して想いを持ってやれるかが大事です。
スキルよりも想いが大事です。良くも悪くも患者さんに想いは伝わってしまいます。
想いだけ持ってきてください!