就職活動って具体的に何すればいいんだろう….
研究室や薬局実習・病院実習、国試の勉強が迫っているので、就職活動を早めに終わらせたい。
もし、おすすめの就職活動のロードマップなどあれば知りたい、と考えていませんか?
僕はそればかり考えていたあまりに直ぐに退職することになってしまいました(笑)
本記事では、下記の内容を解説します。
- 今すぐ始められる就職活動
- 就職活動とセットでやるべきこと
- おすすめの就職活動ロードマップ
この記事を書いている僕は、新卒で日○調剤に就職し、4ヶ月で退職しました。新卒薬剤師のうちに転職を経験しています。転職後は、オンライン薬局で約1年半お世話になっています。
記事の信頼性の担保になるかと思います。
ちなみに、m3さんの調べによると薬剤師1年目で転職を経験したことがあるのは、全体の8%であるそうです。僕は6ヶ月以内の退職なので4%には食い込めてるかと思います。
今回は、まんまる薬局さんとのご縁があり、寄稿させていただくこととなりました。
今すぐ始められる就職活動
たった今から始められることでも就職活動の助けになることがたくさんあります。
3つ抜粋して紹介します。
自分がどのような状態になっていたいか鮮明にする
なんとなくでもいいので、どのような薬剤師1年目になりたいかを妄想してみましょう!
現在と理想のギャップが分からないと、どう行動していいのか分からないからです。
実際の僕の退職時の具体例を用いて解説します。
前職を辞めたいと感じていた時になぜ辞めたいと感じたのか、通勤中や休憩中にスマホのメモに書いていました。
合計30個ぐらいあったのですが、大きいものがこの3つでした。
- 先輩薬剤師を見ていて、1年後・3年後・5年後に自分が大体どうなるのか分かってしまった
- 1人の患者さんに対して1人の薬剤師が服薬指導する時間をもっと効率よくするには大手では難しそう
- 患者さんだけにフォーカスしたいのに薬剤師間で過剰に気を遣わなければならないことに違和感
「おそらく今の店舗は大手の中でもヒエラルキーが上の中だから、1年間、今の薬局で勤めるだけで会社内の自分の価値は自然に上がるだろうな。」
「2年目になる数ヶ月前に新店舗の立ち上げ要員や新店舗の管理薬剤師・店舗責任者を拝命する。」
「3年目は別店舗の管理薬剤師・店舗責任者を経験させられ、あわよくば数店舗の管理薬剤師・店舗責任者を経験させられる。」
「4年目は本社へ異動し、何かの事業部のマネージャークラスを拝命し、患者さんよりも薬剤師と話し、マネージメントさせていただくのが主な仕事になる」
だろうと。。。
処方箋枚数が200枚以上の店舗にもなると、知らない薬があっても構わず投薬に望む機会が日常茶飯事です。それに加えて、投薬に時間をかけていると薬局が回らないので、いかに投薬とお会計をセットで手短に終えるかも大事になってきます。
ウエルシアでレジのバイトしていたので、お会計は好きでしたが、薬剤師がやらなければならない業務に集中させてほしいとも感じていました。
でも、もっとITを駆使することで「薬剤師がやらなければならない業務」に薬剤師が集中できる環境をつくっていく立場に行くまでに最低5年はかかります。
人とのつながりは本当に大事とは感じつつも、毎日、役職が高い人や歴が長い人の気分に左右されることに違和感を感じていました。
そのたびに周りの薬剤師たちが気を遣っていたのですが、気を遣う先が患者さんであるべきでしょ…と。
このように経験したことを文字に起こし、そこから将来どうなりたいかを考え行動しました。
経験する前にここまで鮮明にするのは難しいですが、希望の就職先で働いた時に自分がどう感じそうか?をイメージしておくだけでもいい就職活動ができます。
気持ちが乗らなくても参加を予約する
気持ちが乗らなくても、今までの自分らしくない選択肢を選んでみましょう。
進路先が明確にないということは、たった今までの情報量や行動量、行動の仕方では足りないということだからです。
就職活動を始めないと!と思い、具体的に何をすればいいのか分からなかった僕は、過去問をいただく時以外には全く連絡しない先輩にLINEで薬剤師って楽しいですか?って聞いたりしてました。
普段は店員さんなどにも全く目も合わせず話しかけないタイプなのですが、風邪をひいて薬局で薬をもらう時なんかにも、投薬してくれた薬剤師の方に薬剤師ってどうですか?って聞きました。
いつもの自分なら選ばない選択肢を選んでみたり、あまり話したことない人に話しかけたりすることで、自分の考え方に幅ができて、自分を深く知る機会が増えてきます。
親や友達に自分の長所と短所を聞く
これは本当に今すぐやって欲しいです。
「自分の思う自分の長所と短所」と「親や友達が思う自分の長所や短所」は地味にズレてることが多いです。また新たな発見もあります。
例えば、自分は誰かに何かを教えることに長けていると自分で思ったことはありません。ですが、小中学校では歴史オタクだったこともあり、社会の歴史を教えてたりとか。研究室ではいつのまにか後輩に実験方法を教える役割になったりとか、あんまり頭いい方ではないのですが、薬理や薬物治療について教えることがあったりとか。最近では新人研修のコンテンツ作成を担当させていただく立場になったりとか…。
周りにに話すことで、「〇〇さんは人に教えるの向いてるんじゃないの?」と言われる機会が増えて、ひょっとすると自分は人に教えることが好きではなくても上手い方なのかもしれないと気づきました。
特にいつも話している友人や家族は、自分以上に自分を見てくれているので、ぜひ今すぐLINEで聞いてみてください(笑)
- 自分がどのような状態になっていたいか鮮明にする
- 気持ちが乗らなくても参加予約する
- 親や友達に自分の長所と短所を聞く
効率よくやっていくために就職活動とセットでやった方がいいこと
紹介していく方法は遠回りに感じるかと思いますが、将来の自分の糧にもなるので、ぜひやって欲しいです。
就職活動に関わることをドキュメントで記録する
就職活動の期間はもちろんのこと、一生役に立つので絶対にドキュメントに記録しておきましょう。
インターンシップや合同説明会、職場体験をした日の感情はすぐに忘れちゃうからです。将来、新卒で就職した職場を辞めようか考える時の材料にもなります。
- CBTが終わった後の4年生の時に行ったインターンシップの感想
- 実習中の休日の5年生の時に行ったインターンシップの感想
- 2ヶ所の病院見学時の感想
実際に、これらの記録に救われ、5年生の中盤〜6年生序盤にかけての就職活動の時に役立ちました。
上記でもお伝えした親や友達に自分の長所と短所を聞いた後、聞いて終わりではなく必ず記録として残しておきましょう。記録をしている時には実感しにくいですが、時間が経ってから改めて見ることで、新しい発見があります。
だまされたと思って、今から就職活動に関わることをドキュメントで記録するようにしてみてください!
日常でも感情が揺れ動いた時に記録する
先程の「就職活動に関わることをドキュメントで記録する」に似ているのですが、感情が揺れ動いた時を記録するのも同じぐらいやってほしいです。
自分はどういう時に感情が揺れ動くのか分かっていると、感情を使うことができるようになるからです。
僕は薬局実習のときに「患者さんへ投薬した時に笑顔で感謝された時に嬉しかった」とメモ帳に記録していました。病院実習のメモ帳にも同様のことが書いていたので、深堀りしてみました。
そしたらこの3つに気づきました。
- 人と話すのが好き
- 人の役に立てたと分かった時に喜びを感じる
- 自分のスキルが役に立つのが嬉しい
当時の感情を記録しておいて、後から見返して「なぜそう思ったのか?」と自分に質問していくとこのように深堀りやすいので、やってみてください。
文字に起こしたり、口に出すことで自分の思考を知る
簡単なまとめになりますが、文字に起こして記録したり、誰かと話す時に言葉を口に出すことで自分の思考を知れます。
これらをやるべき理由は、自分の思考にはあるけど認知していないことに気づけるからです。
先程紹介したこの2つを今からやってみてください。
- 就職活動に関わることを記録する
- 日常で感情が揺れ動いた時に記録する
知らない自分を見つけることが出来ます。
おすすめの就職活動ロードマップ
- 自分について知る
- 薬剤師が活躍している業界を調べてみる(ネットサーフィンレベルでOK)
- 興味を持った業界を深く調べてみる
- 薬剤師が活躍している業界であるか問わず、興味がわかない業界も軽く調べてみる
- 気になった企業の窓口を調べて連絡をとってみる
- 希望する企業で働く上で、気になることをリスト化しておく
- 窓口がなさそうだったら合同説明会や会社説明会に参加してみる(参加したら、入らないといけない訳ではないので安心してください)
- インターンシップで気になることリストを聞いてみる
業界や会社によって順番が前後することはあると思いますが、自分について知る、その後に自分で情報を取りに行くと就職した会社とのズレは起きにくくなります。
①「自分について知る」が一番大変ですが、その具体的な方法は紹介してきたので、実践してみてください。
また、自分にとって意味のあるインターンシップや会社説明会にするためにも、目的を持ってから参加すると良いです。
- なんとなくでインターンシップに参加しない
- 目的を持ってインターンシップへ参加する
これを意識して望むだけでも将来につながる時間になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。